なんとかなると考えられると幸せが引き寄せられる

今日のgood & new

新しい仕事が入ってきた。
相手は数々の部下を退職に追い込んできたパワハラ部長。
うちの部に来てからは随分大人しくなったけど、以前の支店では支店長をしていた。
随分きびしい指導をするらしく、毎月営業社員が辞めていく支店だった。
その部長が異動するたびに、下々の社員たちは戦々恐々していた。

打ち合わせは彼のさらに上の上司と、ぼくの上司、そしてぼくの同僚もいたのでリラックスして話が聞けた。
元パワハラ部長も思うところがあるのだろう。
自分は支店長になり、そのうち本部長となり、ゆくゆくは役員、果ては社長も夢見ていたかもしれない。
それが今では出世の機会の少ない本社スタッフとなり、さらにこの部署でもトップとなれない。
どこで歯車が狂ったのか、出世街道から転がり落ちてクサクサしているのかもしれない。

そんなところがぼくと少し似ているのかなと思った。
ぼくは出世というよりは、クリエイティブな部署で仕事がしたかったが、叶えられなかった。
今の部署では、事務職として全国の支店の社員をバックアップしていく仕事だ。
サッカーで言えば、ミッドフィルダーでプロジェクトをコントロールして、かっこいい建物を建てたかった。
それがベンチで試合の外から声をかける立場になったかのような気持ちがしている。
そんなやりたくない仕事をもう7年も我慢して続けている。
我ながら、我慢強い性格が恨めしい。

幸せのメカニズムで考えると、そこそこの満足で納得できるといいらしい。
すべてがすべて、自分の思い通りにならないと気になったり、完全を目指すとなかなか幸せにはなれない。
これを「なんとかなる指向」という性格に名付けてみる。
このなんとかなると割り切れるまでは、悩んで悩んで神経が擦り切れる経験をする。
だけど、あるときふと空から自分を眺めたとき、自分の立ち位置が見えてくる。
そして、その状況が最悪でもないし、頑張らなければならないわけではないことがわかると、ふっと気持ちが楽になる。
そこに落ち着くまでは、不幸への螺旋階段を降りていく状態だから気をつけたほうがいい。

さあ、今回の仕事はどんな形で収められるだろうか。
自分の能力を最大限活用し、楽しんで進められたらいいなと思う。
新しいチャレンジは幸せを引き寄せていく。