(仲がいいってなんだろう)気の合う友達だって会いたくない時もあるもの(みんなに好かれなくてもいい)

今日のgood & new

今日も暑い1日だった。
関東地方は梅雨明けして、蝉の声も聞こえ始めた。
観測史上、一番早い梅雨明けで、蝉も戸惑っているだろう。
久しぶりに、友達(というより先輩)にLINEを送ってみた。
たわいもない話を振ったら、答えが返ってきた。
ただそれだけでも、元気に働いているんだなと感じられて、嬉しい。
ぼくは友達の数があまり多くない。
人が嫌いなわけでもないし、初対面の人を見ためや出身で嫌な思いもすることもない。
まずはフラットな目線で見て、いい人悪い感じの人というレッテルは貼らない。
だから、話せる程度では、だれとでも仲良くなれる。
でも、連絡先を交換したり、長い間繋がっているという友達はほとんどいない。
2から3人くらいだろう。
会社にも、好きな友達は数人いるが、頻繁に連絡を取ったりはしない。
男性のサラリーマンは、割と昔からの友達とは疎遠になると聞く。
ぼくもその一人だ。
今働いている部署には、心を許せる友達はいない。
できれば、誰とも話したくないと思っている。
それでも、仕事は回るし、自分の業務を滞りなく進めていれば、誰も文句は言わない。
好かれたいとも思わないし、嫌われてもいいと思っている。
昔は、周りを気にしていた。
小さい会社に勤めていた時は、特に仲が悪くなると毎日狭い事務所で顔を合わせるので、致命的だ。
それでもぼくは、数名の同僚と話をしなくなった時期があった。
どうしても、長く同じ空間にいるようになると、話したくなくなるのはぼくの悪い癖だ。

仲の良かった友達のヨーロッパ旅行

大学生の時、自他ともに気が合うと認める友達がいた。
仮にJとしよう。
Jとは、同じ学科で同じクラスで学んだし、同じ体育会系の部活にも入っていた。
Jは体が大きく、走るのが苦手だったけど、ぼくは体は小さくても走るのは得意だった。
聞いていた音楽や見ていた映画や読んでいた本が似ていた。
どちらかというと、メジャー路線ではなく、アングラ気味の趣味の話で盛り上がった。
卒業旅行は、どちらというわけでもなく、一緒にヨーロッパを一周することになった。
ぼくはヨーロッパ中の建築を見ると言っていたが、Jは人を見てくると言っていた。
不思議なところが、ぼくの興味をいつも刺激していた。
イギリスから入国して、フランスドイツ、スイス、イタリア、スペインと回って行ったが、
Jはその国に入るとポルノ雑誌を買っていた。
そして、その雑誌を見ながら、各国の露出度が違うことを発見した。
北のアングロサクソンは、急所を隠しているけれども、南のラテンの国に行くと、全てが露わな裸が掲載されている。
そして、淫部を隠されている国ほど、ポルノ雑誌の立ち読み率が高いことに気がついたらしい。
つまり、Jは誰にも頼まれない実地調査で、隠されれば隠されるほど、人は除きたくなる修正があることを発見したのだという。
ぼくは、ヨーロッパまで行って有名建築なんか見て、なんてつまらないことをしているんだと、その時思った。
Jは天性の面白いことを発見する人間で、そんな感性を尊敬していたし、嫉妬もしていた。
そんな中の良い友達でも、1週間も一緒に行動すると、なぜか嫌になるものだ。
スイスからイタリアに行くときに、お互い爆発して、おのおので行動しようということになった。
イタリアのローマのユースホステルで何日に待ち合わせしようと決めた後、1週間くらい別々に行動した。
一人になると、気持ちがスッキリして、Jに気兼ねなく好きなところを巡り歩いた。
そして、1週間後、待ち合わせをしていたローマの宿舎で会った時には、また元通りの仲に戻っていた。
お互い、一人で行動していた時に気づいたことを、お互い面白おかしく話し合った。

仲良い友達でも、一生一緒にいることはできない

そんなJは今どうしているかというと、今はこの世にいない。
卒業して、しばらくは会っていたが、お互い仕事で忙しくなって会わなくなっていた。
そして、ある日突然、Jのお母さんから彼が亡くなったハガキが届いた。
彼は人とは違う感性を持っていて、頭の回転も良く、正義感に溢れていたが、少し繊細なところがあった。
ぼくが気づいてあげられなかったことを、今でも悔いている。
ぼくは大学院に進んで、Jは働き始めた。
大学院でうまく卒業できず、Jの実家に行って悩みを聞いてもらったこともある。
助けられたのに、ぼくが助けてあげられなかったことが悔しいのだ。

彼ほどの友達をこれから見つけることができるだろうか。
できなくてもいいとも思っている。
一生一緒にいられる友達なんて、所詮できないんだ。
人は一人で生きていて、たまに他の人と話をしたり、遊んだりして接点をもつけど、その後はまた何事もなかったかのように別々の道を歩んでいく。
それでいいと思う。

⭐️ぼくはついている
⭐️なんとかなる
⭐️ありがとう

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